ディオールの新店舗「House of Dior Ginza(ハウス オブ ディオール ギンザ)」が4月20日、東京・銀座の複合商業施設「GINZA SIX(ギンザ シックス)」にオープンしました。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築を手がけた建築家、谷口吉生氏は地下1階、地上4階にわたる新店舗のファサードを印象的なデザインに仕上げました。
白を基調としてモダンな調度をシームレスに配した内装は、世界中のディオールブティックを手がける建築家、ピーター・マリノ氏によるもの。1階は天井高7メートルの吹き抜けが印象的な空間。レザーグッズ、アクセサリー、ファインジュエリーと時計のコレクションが迎えてくれます。
館内はさらにウィメンズのプレタポルテ、ホームコレクションである「ディオールメゾン(DIOR MAISON)」、「ディオールオム(DIOR HOMME)」、さらに VIPサロンも設けられています。4階にはフランスの著名なパティシエ、ショコラティエであるピエールエルメ氏によるカフェ「カフェディオールバイピエールエルメ(CAFE DIOR BY PIERRE HERME)」がオープンしました。
クリスチャン・ディオールが幼い頃から日本は彼にとってインスピレーションをもたらす場所でした。「天井まで届く大きな日本画が階段の壁を飾っていました。そこに広がる歌麿や北斎は、さながら私のシスティナ礼拝堂。何時間もじっくりと眺めていた子供の頃の姿が目に浮かびます」。クチュリエは回想録の中で当時の思い出を詳細に語り、ノルマンディーのグランヴィルの断崖に佇む自宅の1階の風景を鮮やかに描き出しています。幼少期に深く日本画に触れた体験がやがて彼の中に刺繍をあしらった絹への愛着を育んでいったのです。
想像の中の日本をコレクションで表現し、独特な世界観を展開していきました。 1953年にはアフタヌーンアンサンブル「ジャルダンジャポネ(Jardin Japonais:日本庭園)」が誕生。ピンクのファブリックに、桜がプリントされていました。59年の美智子妃ご成婚の際には婚礼衣装としてドレス3着の制作がディオールに依頼されました。
そして現在、新たな空間がオープンするここ銀座の地で、ディオールは物語の次の1ページを綴ります。それはまさに、1998年に日本初の店舗を程近くにオープンした過去から続く、運命に導かれた物語といえるでしょう。
5フロアにわたる「ハウス オブ ディオール ギンザ」は、日本との結び付きを感じ取れる特別な場所。ディオールを象徴する空間ともなるだけに、じっくりと各フロアを回って、奥深い世界観に浸りたくなります。
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