「PETIT BATEAU(プチバトー)」はイエール国際モード&写真フェスティバルとのパートナーシップを続けています。5回目となった今回は、2017年のグランプリ受賞者である、スイス人のVanessa Schindler(ヴァネッサ・シンドラー)氏によるカプセルコレクションが18年4月27日に発売となります。
グランプリ受賞者には例年同様、プチバトーの伝統的なノウハウを尊重しつつ、そのアイコニックなアイテムを再解釈したカプセルコレクションをデザインするという役割が任されます。今回、シンドラー氏が企画したのは、「move the linel」をテーマとした、レディースとユニセックスの全5点です。
プチバトーにとって、このコラボレーションは特別な意味を持っています。新しい世代の開拓者である若いデザイナーたちは、120年を超えるプチバトーの歴史に新たな視点を持ち込みます。それにより、プチバトーは常に新しい風を取り込んで再生し続けることができるのです。
5点のカプセルコレクションには、メンズのワードローブを女性が着るというトレンドを逆さまにして、レディースのTシャツをXLサイズにまで広げ、男性も着られるようにしたアイテムも含まれています。言葉通りに「ラインを動かす」こともしていて、通常はまっすぐなラペルや服の裾を穏やかにねじり、手描きのような自由な曲線へと変えています。
アイコニックな白いTシャツでは、先端に手を加えて、スリーブラインやネックライン、裾を、シルクスクリーンでプリントされたペルシアンブルーの太いラインが強調するアシンメトリーなうねりに置き換えています。「手の動きを強調するのが好きです。そこには美しさと自由があります」とシンドラー氏は説明しています。
プチバトーを代表するアイテムのヨットパーカでも「自由」が表現されています。子ども時代を思い出させるアイテムが色使いとフォルムによってフェミニンなスタイルに様変わり。ロングシャツのようなトレンチコートは、縁の太いラインがアクセントになっています。
ブランドの象徴的な柄でもあるマリニエールボーダーを歪ませ、常に整っていた横のラインを、縦の太い筆書きのラインで断ち切りました。秩序のある伝統的なボーダーと、統一されていない縦のラインが反応して、幾何学模様をコントロールした遊びが生まれています。
ベルト付きロングドレスは前と後ろのどちらの向きでも着ることができます。「この“フラットカット”というアイデアを気に入っています。身体が形を作り、着る人に合わせるのです」とシンドラー氏は言っています。ダブルフェイスというこの遊びでは、どちらを前にするかで、重なり合ったストライプの色や襟の形を着る人が選びます。
カプセルコレクションの発売は4月27日(金)で、全国のプチバトーブティックとオンラインブティックで取り扱う予定です。
1986年に創設されたイエール国際モード&写真フェスティバルは、30年以上にわたり、ファッションと写真の分野で新たな才能を発掘してきました。ヴィクター&ロルフ、フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ、アントニー・ヴァカレロといったデザイナーもここを通じて世に出ました。
29歳のシンドラー氏は名門ジュネーブ造形芸術大学(HEAD)で学んだ後に「BALENCIAGA(バレンシアガ)」で経験を積みました。非常に実験的な作風を持つデザイナーです。服を構築するための素材として液体ウレタンを用いているのが特徴です。
若きクリエイターを応援する仕組みが欧米には整っています。彼らの才能を引き出す形でコラボレートするブランド・企業も多く、今回も長い歴史を持つプチバトーの魅力が新たな才能によって別の角度から映し出されていて、理想的なコラボとなっています。
(問い合わせ先)
プチバトー・カスタマーセンター
TEL: 0120-190-770
PETIT BATEAU
http://www.petit-bateau.co.jp