「KENZO（ケンゾー）」の2024年秋冬ウィメンズ＆メンズ・プレコレクション・キャンペーンでは、アーティスティックディレクターのNigoは視点を拡げ、KENZOの異文化の普遍的なシーズン・ワードローブをはるか彼方の銀河系から着想しました。
2024年1月に2024年秋冬コレクションのランウェイショーの一部として発表されたプレコレクションのSF的なメタファーをもとに、このキャンペーンでは、地球の波に囲まれた月の風景を提案しています。
プレコレクションの基盤となったシーズンのコンセプトは、そこから派生するメインコレクションに由来しており、『プラネットアース』のSF的な風景の背景文脈で探求されています。世界中を西から東へ、日の出を追いかけるサンライズ チェイシングという概念を反映し、キャンペーンはNigoの活動の核心にある西洋と東洋の対話を描いています。
太陽のモチーフにオマージュを捧げ、特徴的なサンレイ プリーツドレスが中心に位置し、日本の江戸時代の火消し半纏（ひけしばんてん）に着想を得た’KENZO WEAVE’パターンで作られたワークウェアと共に登場します。
カーゴフライトパンツとメタリックなスパンコールボディは、地上での宇宙旅行のアイデアをさらに取り入れ、星をちりばめたロゴがあしらわれたTシャツに反映されています。このTシャツは、星を見つめる地球人の視点からメゾンのアイコンを想像した’KENZO CONSTELLATION’ プリントのシリーズの一つであり、Rue Vivienneのロゴやボケの花を星空のパターンで表現しています。
最後に、ブリーフケースを持つ5人の男性の’KENZO BUSINESS’表意文字は、日本のYMO（Yellow Magic Orchestra、イエロー・マジック・オーケストラ）のマーチャンダイズに敬意を表し、メインコレクションの到来を告げています。
西洋と東洋の対話を印象付けるコレクションは「イースト・ミーツ・ウエスト」のアプローチで知られた高田賢三氏へのリスペクトも感じさせます。カナリア諸島出身の気鋭フォトグラファー、Lengua (レングア)氏が撮影した写真と動画も心をときめかせてくれます。
