第69回カンヌ国際映画祭で盛り上がる中、「Dior(ディオール)」は新しいブティックをカンヌ市内にオープンしました。建築家ピーター・マリノが手掛けたメゾンの新住所は、クロワゼット通り7番地です。
レザーグッズ、ウォッチ、ジュエリー、プレタポルテ、シューズのコレクションが3フロアにわたって広がっています。ウィメンズライン、メンズラインの両方が用意されました。
コレクションを取り囲む芸術品の中に見られるのは、Russel Woodard(ラッセル・ウッダード)の肘掛け椅子、Wouter Hoste(ウーター・ホステ)デザインのランプ、さらにOyoram(オヨラム)のアニメーション フレスコ画。カンヌのブティックを包むグレーとホワイトのトーンと、ネオ ルイ16世様式のメダリヨン椅子は、パリのアヴェニュー モンテーニュ30番地の歴史的住所の雰囲気をそのまま移してきたかのようです。
カンヌは映画祭で有名ですが、もともと世界的な保養地です。比較的近い位置にあるニースやモナコと並んでコート・ダジュールと呼ばれる、地中海に面したリゾート地として知られています。モードの世界では近年、各地のリゾート地や別荘地にブティックを構える動きが広がってきました。
リゾートコレクションがあることでも分かる通り、優雅なバカンスとラグジュアリーな装いは親密な関係にあります。これからもこうしたスーパーリッチの居場所のそばにラグジュアリーブランドがブティックを出す例が増えていきそうです。
Dior
www.dior.com
********************************
◆グラム 宮田理江の「ファッションeye」更新中
◆アパログ 宮田理江の「おしゃれhack」更新中