(2005/7/22) 「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」セミナーに行ってきました

話題のインターネット通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営する会社、スタートトゥデイの前沢友作社長のセミナーに行ってきました。

 驚いたのは、前沢社長が29歳で、しかも外見は坊主頭で、年齢よりもかなり若く見えたことでした。

 高校を卒業後、最初はレコードを個人販売していたという音楽大好き人間だそうです。会社の名前「スタートトゥデイ」もニューヨークのハードコア・バンド「ゴリラビスケッツ(GORILLA BISCUITS)」のアルバム「Start Today」から命名したというほどの音楽好きです。

 その後、ファッションのオンラインショップを立ち上げました。最初は東京・中目黒のブランド&ショップ「デビロック(Devilock)」の商品を卸してもらってネット販売をスタート。徐々にブランド数を増やしていって、今の大型ショッピングモールに育て上げたそうです。

 従業員44人のうち、社員は17人、平均年齢は24歳という若さです。男女比は6対4です。ネット会員は14万人もいます。平均年齢は25歳で、ほぼ社員と同じ。男女比は65%対35%と、こちらも社員とほぼ同じ。つまり、売り手側とお客さんの層がかなり似通っています。

 1日に15万件のアクセスがあり、パソコンと携帯電話の比率は1対1だそうです。最近は携帯からのアクセスが増えています。

 コンセプトは「サイトのデザイン重視(ビジュアル)」「商品重視(自分たちが欲しい)」「人材(スタッフ全員が顧客)」という3点です。自分たちが欲しい商品をすぐサイトにアップするという運営に、このコンセプトが生かされています。

 すべての商品に販売開始時間を設定し、ゲーム感覚でユーザーが楽しんで買えるようにしています。男性ユーザーが多いのも、この見せ方の要素が大きいようです。販売までのカウントダウンといった演出にゲーム感覚、エンターテインメント性があり、男心をくすぐるのだそうです。

 バイヤー、デザイナー、システムが打ち合わせをいつでも一緒にするおかげで、その場で物事が決められ、すぐシステムに反映できるところも、スピード感につながっています。自分たちが好きなことを楽しみ、好きな商品が売れるよろこびを追求している点、人が集まる仕掛けを徹底的に考え抜くところ、現実のセレクトショップ店舗を上回るスピード感などが成功の秘訣(ひけつ)なのでしょうか。

 今後は「ZOZOTOWN」内に「ユナイテッドアローズ」「フラボア」「カシラ」などの有力ショップ、ブランドもオープンする予定で、「ZOZOTOWN」はますます大きくなっていきそうです。

[関連サイト]
・インターネット通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」のサイト
http://zozo.jp/

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