(2005/8/15) マシュー・バーニー展「拘束のドローイング」

またもや、金沢出張に行ってきました。もう4回目ですが、今回は初の1泊です。今回は、秋からスタートする新ブランド「Sharo New York」の最終打ち合わせです。

 1泊ですので、時間があるときに、絶対見たいと思っていた「マシュー・バーニー(MATTHEW BARNEY)」展「拘束のドローイング」をついに見ることができました!(金沢21世紀美術館にて)

 「マシュー・バーニー(MATTHEW BARNEY)」は21世紀の現代美術シーンにおいて世界的にも突出した存在だと言われています。有名ミュージシャン「ビョーク」がパートナーであることも有名です。今回の作品「拘束のドローイング」にも彼女は参加しています。

 映像と彫刻を中心に制作活動を展開するアーティストです。フットボール選手の特待生やファッション・モデルなど、多彩な経験を持っています。

 「拘束のドローイング」は捕鯨や茶道といった日本古来の伝統文化をモチーフとしたラブストーリーをめぐる「変態」の物語です。「拘束」はマシュー・バーニー氏が自由を奪い、束縛することによって生み出されたものです。

 例えば、体にロープを付け、壁に飛び移りながら描く「ロック・クライミング・ドローイング」、半獣半人の姿になり、その角で描く「変身ドローイング」、鯨を引き上げ解体する場所のイメージを表した大きな彫刻作品のオブジェなど。14室におよぶ展示室に「バーニー・ワールド」が展開されていました。

 高さ12メートルにもおよぶ展示室の中に、ロッククライミングのような物が付いていて、それによじ登り、天井に絵が描いたそうです。バーニー氏がよじ登った跡が付いていました。

 行動の自由を奪われることによって人はどうなるのか、自分だったらどうなるか、を想像したり、考えたりしながら、興味深く鑑賞できました。

 近代的な金沢21世紀美術館の館内と現代美術作品がうまく融合しています。「マシュー・バーニー」展は8月25日まで。関連イベントとして映画上映も行っています。

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「マシュー・バーニー(MATTHEW BARNEY)」展「拘束のドローイング」@金沢21世紀美術館

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