ひいきにしている映画館「VIRGIN TOHO CINEMAS 六本木ヒルズ」(東京・六本木)で「スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐」を観ました。
この映画館の造りが大好きです。椅子もいいし、前の席に座った人の座高がどんなに高くても、前の人の頭が視界に入りません。
今回は夜の部だったので、「プレミアスクリーン」で観ることにしました。3階で受付した後、レストランとバーのコーナーへ。バーテンダーは全員外人で、何だかいい雰囲気です。1ドリンク付きですので、ドリンクをオーダーした後、開演時間まで4階のプレミアスカイラウンジとプレミアガーデン(日本庭園)へ。映画の始まる前に少しリッチな気分。
いよいよ「プレミアスクリーン」の上映室へ。こぢんまりとした室内。大きめの椅子の間には、飲み物を置けるミニテーブルがあります。椅子はたっぷりリクライニングでき、足はつま先まで伸ばせます。
ブランケットも常備されていて、まるで飛行機のビジネスクラスのようです。高級感が売り物のヴァージンアトランティック航空がグループ内にあるだけに、そのイメージを意識しているのでしょう。とても優雅な気分で観れます。
さて、肝心な映画の内容です。SF物って、あまり「感動する」というイメージがないのですが、この映画は胸にジーンとくるものがありました。※以下はネタバレの部分がありますので、映画を見ていない人で、ストーリーを知りたくない人はご注意願います。
最初の辺りの戦闘シーンは少し長く感じて退屈気味でしたが、主人公のアナキン・スカイウォーカーが「ダース・ベーダー」に任命されたところからおもしろくなってきました。
悪役の「ダース・ベーダー」がどうやって生まれたか、が描かれています。
主人公のアナキンが愛するパドメを守るために、自ら悲劇的な展開を招いていきます。パドメを守るために、罪のない子供たちまで殺していき、表情も変わっていく・・・。そして最後にアナキンとオビ=ワンが戦うシーンは観ていて辛いものがありました。足を切られ、体が燃えていき、醜い姿になってしまい、「おまえを一生恨んでやる」と叫んでしまった瞬間から、大事な何かを捨てて「ダース・ベーダー」に生まれ変わったのだと思います。
悲劇の運命というか、宿命のようなものを感じてしまう、哀しく切ないエピソードです。
個人的には「オペラ座の怪人」の主人公、ファントムの愛の表現に似ていると思いました。