Massimo Giorgetti(マッシモ・ジョルジェッティ)氏は2017年春夏コレクションでジャージー生地のドレスを主役に起用して、「EMILIO PUCCI(エミリオ プッチ)」の装いを若返らせました。2015年4月の就任から約1年半を経て、「マッシモ色」を鮮明に打ち出し始めたようです。
「プッチ柄」と呼ばれる伝統のアーカイブパターンで知られていますが、今回はネオンイエローをはじめ、赤や青、ピンク、ライラックなどのブライトカラーが多用され、カラートーンを一段と華やがせています。ワンカラーでまとめた薄手生地のワンピースや、カラーブロッキングを利かせたドレスを披露。身頃に大きなノット(結び目)をこしらえて、自然なドレープを寄せています。
変化を印象づけていたのは、後半に並べたビッグモチーフのワンピースやパンツスーツ。ゼブラ柄と渦巻き模様を融け合わせたような、ダイナミックなパターンで着姿を勢いづかせました。マルチカラーを黒が引き立てています。角が丸い歯車のような模様や、不ぞろいで大きな波モチーフなども登場。従来のプッチ柄の枠から踏み出すような大胆なアレンジが加えられ、パワフルな着映えを生んでいます。
全体にマッシモお得意のプレイフルな手つきが感じられます。コンパクトシルエットとオーバーサイズのアンバランスな量感ミックスがファニーな印象。フリンジをどっさり配したビッグクラッチバッグも陽気な顔つき。マイクロミニのワンピース、短め丈のトップス、水着ライクなボディースーツなど、シルエットの面でもユース気分の装いに誘いました。
EMILIO PUCCI
http://emiliopucci.jp/
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