ニューヨーク・ファッションウイークの最後を飾った「MARC JACOBS)(マーク ジェイコブス)」は現代版『アラビアンナイト』を思わせるカルチャーミックスの世界に誘いました。モデル全員にシルクターバン風のヘッドアクセサリーをかぶらせたり、ハーレムパンツ風のボトムスを取り入れたりして南アジアや中東・アフリカのムードを漂わせました。
シルエットはオーバーサイズを押しています。ファーストルックはオレンジのパンツ・セットアップ。オーバーサイズのジャケットが目を惹きます。似たような構成のセットアップがさらにヴィヴィッドなピンク、グリーンと続き、カラフルな装いがランウェイに勢いを与えました。
バッグ使いがファニー。大ぶりのウエストバッグは着姿に起伏をもたらしています。斜め掛けのスポーティーバッグとの重ね使いを披露。マラボー風のバッグ飾りもきらびやかでした。
ボトムスのバリエーションが豊富。サルエルパンツ風やトラックパンツ、半端丈パンツなど、ストリート風味のパンツがアクティブな気分を呼び込んでいます。貴婦人ライクなロンググローブ、レトロ調のケープコートなど、雰囲気の異なるアイテムと組み合わせて、程よい「食い違い感」を醸し出しました。足元もグラマラスに飾ったスポーツサンダルでミックステイストに仕上げています。
モチーフの面でもボーダー柄と花柄をミックスしたり、チェック柄やエキゾチック柄をデフォルメしたりと、デコラティブな遊びを重ねました。スパンコールでまばゆくきrめくドレスは90年代の風情。ビニール素材の透明なアウター、ドローストリングス風の長い垂らしベルトなどはストリートテイストでアイキャッチー。サイケデリックな色や柄も取り入れて、文化的なダイバーシティー(多様性)を印象づけるコレクションに仕上げていました。
MARC JACOBS
http://www.marcjacobs.jp/