「3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ リム)」はニューヨークファッションウイークで2月12日、2018-19年秋冬コレクションを発表しました。多彩な色と柄をパッチワーク風重ねて、アーバンノマド(遊牧民)を思わせる装いにまとめ上げています。
装いの共通項は重層的なレイヤード。ニットワンピースとロング丈ペザントドレスをキーアイテムに据えて、ビスチェやチュニック風のショート丈ウエアを重ね、伸びやかで立体的な着姿に整えました。七分袖ジャケットのひじ先からニットの袖をたっぷりあふれさせるような、ファニーでのどかなアレンジも披露しました。
柄の組み合わせ方は意外感が高い。オリエンタルな花柄や、マルチカラー・ストライプ、ペイズリー模様、ドット柄などをウィットフルに引き合わせました。素材のバリエーションも豊かで、レザーや布、ニットなどをわざと複雑に組み合わせて、質感に起伏をもたらしています。
シルエットは全体に縦長。床に届きそうなほど着丈の長いワンピースやスカートがたっぷりのレングスを印象づけています。
どこかノスタルジックなムードを漂わせています。手縫いが当たり前だった、昔の「ママ・メード」の家庭服を連想させるつくり。でも、随所に持ち前の巧みなテーラーリングがのぞきます。
ワンショルダーを多用して、アシンメトリー(不ぞろい)感を強調。スカート裾も多くは高さが食い違っていて、着姿を弾ませています。左右で色が異なるコートはいたずらっぽい見え具合です。
小物類では首元を飾った特大リボンがアイキャッチー。並外れたジャンボサイズが装いに朗らかさを添えています。バッグは斜め掛けや小脇抱え持ちで動きを演出。おしゃれの「常識」にとらわれないボーホー気分を醸し出していました。
3.1 Phillip Lim
http://31philliplim.jp/