長く発表の場としてきたパリを離れ、ロンドン・ファッションウイークに移ってきた「SHARON WAUCHOB(シャロン ワコブ)」は2018-19年秋冬コレクションのプレゼンテーションをFITZROVIA CHAPEL(フィッツロビア礼拝堂)で開催。パリ仕込みのクチュール感を押し出しました。マスキュリンとフェミニンが交差する提案は単純な「ジェンダーミックス」と一線を画しています。
マニッシュなパンツスーツでは、チャンキーヒール・ブーツが凜々しい。透けるストラップレス・ドレスでは、男女の両極を揺れ動くかのような、振れ幅の大きいルックを打ち出しました。さらに、スーツとドレスという象徴的な装いでコレクションを組み立て、ジェンダー間を行き来しました。
床に届きそうな薄手ロングドレスの上からトレンチコートを重ねるスタイリングも披露。広い襟のコートは上から極細のひも状ベルトで締めて、量感をそいでいます。ピンクの長いフリンジも流れ落ちるイメージを引き出していました。
英国紳士服の伝統的なビスポーク・テーラーリングと、パリ・オートクチュールの繊細な職人技が競い合うかのようでもあり、服飾文化の面でもクロスオーバーを感じさせました。
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photographer credit: Alice Neale
SHARON WAUCHOB
https://www.sharonwauchob.com/