「MOSCHINO（モスキーノ）」はミラノ・ファッションウイーク期間中の2018年2月21日に2018-19年秋冬コレクションを発表しました。Jeremy Scott（ジェレミー・スコット）氏はUFOや宇宙人などにまつわるミステリーや陰謀論をファッションに結びつけてみせました。
超常現象の不思議なストーリーを、現実的なコレクションへ写し込みました。「ジャクリーン・ケネディが宇宙人だった？」という架空のイメージを下敷きに、1960年代風のジャッキースタイルに宇宙人ムードやアメリカンコミックテイストを混ぜ込んでいます。オレンジやイエロー、パープル、グリーンなどのサイケデリックカラーが着姿を彩りました。
ジャッキーが好んだピルボックス帽子がアイコン的に使われています。古風なスーツやワンピースも繰り返し登場。強烈な色彩が現代版ジャッキーの装いにポップ感やエナジーを注ぎ込んでいました。
モスキーノの象徴的なバイカージャケットとジッパーを使用し、ミッドセンチュリーのデイリーウェアをミックスしたドレスとセットアップのシリーズからコレクションはスタート。強い色が打ち出されています。たとえば、ジグザグのラメブロケード生地は３色使いです。金属やスパンコール、クリスタルとシルクを混ぜたサイレンドレスやタキシードも目をひきました。
オーストラリアのアーティスト、Ben Frost（ベン・フロスト）氏とのコラボレーションで作成されたカプセルコレクション「Moschino Eyes」はさらに衝撃的です。ファッション、ポップアート、漫画をブランドの新しいグラフィックやコンテンポラリーな主流なアイコングラフィーを再解釈しました。
Tシャツ、Tシャツドレス、スウェットシャツ、ニットウェア、ジャージードレスなど幅広いアイテムが登場しました。アクセサリーのラインはレザーやPVCが使われ、ポーチ、バックパック、ショッパーバッグ、メタルチェーンがアクセントになったショルダーバッグなどがラインアップされています。コントラストカラーのソールのスリップオンスニーカー、財布、ベースボールキャップ、iPhoneカバーなども用意されています。
「Moschino Eyes」のカプセルコレクションは2月21日のファッションショーが行われた後すぐにmoschino.comで購入ができる「SEE NOW BUY NOW（シーナウ・バイナウ）」形式で発表されました。翌日にはミラノ、ローマ、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスなど各国の主要ブティックと、そしてモスキーノを取り扱う世界中の有名セレクトショップでも売り出されました(日本ではGINZA SIXでの取り扱いとなっています)。
ジャッキースタイルを現代によみがえらせたクラシカルな装いに、色とモチーフでウィットをまぶしたジェレミー流のアレンジはチアフルでファニー。今のモードの気分を象徴するようなショーにまとめ上げられていました。
MOSCHINO
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