ブランドのヒストリーやオリジン(起源)に立ち戻る動きがトップブランドの間で広がっています。「LACOSTE(ラコステ)」はパリ・ファッションウイーク期間中の2018年2月28日に発表した2018-19年秋冬コレクションで、自然を愛した創業者とその妻に思いを馳せました。
クリエイティブ・ディレクターのFelipe Oliveira Baptista(フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ)氏は、「ラコステ」の創業者ルネ・ラコステと妻のシモーヌが第2次世界大戦中、ゴルフコースで植樹をして森を育てたエピソードに基づいて、ゴルフコース風のランウェイを作り上げました。提案した装いもレインコートやポンチョといった、アウトドア系のアイテムを軸にしています。
ゴルフにまつわるモチーフを、アイテムのあちこちにプリントであしらい、スポーティー感を写し込んでいます。植物の葉っぱもナチュラルなムードを醸し出しました。フード付きのウィンドブレーカーもゴルファー気分を帯びています。
バケツハットやアノラック風ケープ、ラバーブーツはアウトドア感やタフさを印象づけます。ハイキングやガーデニングにも向いていそうなアクティブな装いは街中でピクニックに出掛けるかのようなたたずまいです。チェック柄やアーガイル模様を配して、レトロ感もまとわせています。
環境保護団体である「国際自然保護連合」とのコラボレーションを受けて、フィナーレ前の10ルックでは絶滅危惧種をモチーフに迎えました。エシカル(倫理的)なメッセージを打ち出すコレクションが相次ぐ中、ラコステは地球環境への共感を示し、ナチュラルテイストも漂わせていました。
LACOSTE
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