丸龍文人デザイナーの立ち上げた新ブランド「FUMITO GANRYU(フミト ガンリュウ)」が、2018年6月12~15日にイタリアのフィレンツェで開催されたメンズファッションの展示会、第94回「Pitti Uomo(ピッティ・ウオモ)」でデビューコレクションを発表しました。2019年春夏コレクションをランウェイショー形式で披露しました。
赤いパーカ風ブルゾンと黒白ショートパンツを組み合わせたルックは軽快でありつつ、入り組んだレイヤードを組み上げていました。黒のフード付きアウターを着たモデルはフードをいっぱいに下ろして、修行僧のようなムード。全体にどこかコンセプチュアル(哲学的)な雰囲気を帯びています。
袴を思わせるパンツのように、ほのかな日本風味も醸し出しています。ダイビングウエアに使われるケミカル存在のネオプレンも用いて、質感の表現にも深みを出していました。
丸龍氏はコム デ ギャルソンに入社し、パタンナーを経て、デザイナーとなり、2008年から「GANRYU(ガンリュウ)」を手がけてきました。16年にコム デ ギャルソンを退社し、今回が自分のオリジナルブランドとしては最初の大がかりなコレクション発表となりました。