黒河内真衣子デザイナーの「Mame Kurogouchi（マメ）」は2018年9月28日、パリ・ファッションウイークで2019年春夏コレクションを発表しました。18-19年秋冬に続いて２シーズン目。初のランウェイショーを組み込んだプレゼンテーション形式での発表となりました。
日本画家の上村松園と日本各地の祭りから着想を得て、着物ライクなシルエットを軸に据えています。透ける生地を使って、涼やかな着物レイヤードを組み立てました。和服の帯のようなサッシュベルトが着姿を引き締めています。
着物のテイストを生かしながらも、シルエットはゆったりしていて、ムードは伸びやか。スラウチでエアリーな風情がファンタジーな気分とセンシュアル（官能的）な雰囲気を呼び込みました。
PVC（ビニール素材）のバッグと下駄風のヌーディーサンダルにも「和」のテイストが薫りました。刺繍や色・柄にも、日本各地で受け継がれてきた伝統技術がうかがえます。でも、パリでの発表にふさわしく、モードのリアルにきちんとなじませ、無理のないカルチャーミックスに仕上げています。気負わないシルエットや、デザイナーオリジンの掘り下げ、文化的クロスオーバーなど、今のモード気分を写し込んでいます。
Mame Kurogouchi
www.mamekurogouchi.com
