創立41周年を迎える台湾のラグジュアリーブランド「SHIATZY CHEN（シャッツィ・チェン）」は2019年３月５日、パリのパレ・ド・トーキョーで2019-20年秋冬コレクションを発表しました。デザインディレクターのシャッツィ・チェン氏は、中国の少数民族・苗族（モン族）の神話やあでやかな装い、複雑さをインスピレーションとしてコレクションに取り入れました。
のびのびと手書きで描かれた龍の頭に魚の体を持つ伝説の生き物、フェニックス、命の花、９つの太陽、母なる蝶などの神話上のモチーフは、刺繍、プリントやジャガード織などの職人技により様々な形に変化して登場。
あるジャケットには太陽を模倣したステッチが施され、空を飛んでいるような３D の蝶モチーフが、フードに刺繍されています。コレクションに使用される金属糸はきらびやかに輝くルックを作り出し、ビーズやレース、繊細な生地の使用により重層的なレイヤードスタイルを生み出します。
コットンと綿入りダウンのレイヤードスタイルには、戯曲に登場するキャラクターがあしらわれています。アイテムの個性は強調され、その壮大なエネルギーは、ストラップ、ラップドデザイン、オーバーサイズシルエットを通して表現されています。
モン族の神話に着想を得てデザインされたシューズには、最新のスポーティートレンドの要素が加えられています。移住民族であったモン族のストーリーを反映した、様々なタイプのブーツも披露しました。
オートクチュールの高度な技術と類似した、特殊な職人技が取り入れられました。モン族の抱っこひも（母親が子供を背負うために使用する布）のイメージから派生したデザインは、オリエンタルな雰囲気の中にシャープでエッジィな要素を加えます。
モン族の伝統的な装いは、モダンデザインに違和感なく写し込まれています。多彩で繊細なディテール表現をコレクションに注ぎ込んでいました。
SHIATZY CHEN
http://www.shiatzychen.com/jp
