バンクーバーファッションウィーク（VFW）から立ち上がったプロジェクト「GLOBAL FASHION COLLECTIVE（グローバルファッションコレクティブ、以下GFC）」が2019年10月17日、Rakuten Fashion Week TOKYOで2020年春夏シーズンの合同ランウェイショーを開催しました。GFCは世界中のデザイナーをサポートするプラットフォームです。
「GFC」は世界各地のファッション都市でランウェイショーを運営しています。主な目的は、メディアやバイヤーへの認知度を高め、新たな市場開拓し、デザイナーの国際的な発展をサポートすることです。
今回はバンクーバーをはじめ、ニューヨーク、ノルウェー、タイ、日本で活躍する、６つの新進ブランド「GAIROJU」「Johnathan Hayden」「Ryan Li」「Rebeca Rebeca」「Morph8ne」「Haus Zuk」のショーをサポートしました。
◆GAIROJU / Takaobu Kubo
Website :https://www.gairoju2020.com/
Instagram：@gairoju2020
日本のブランド「GAIROJU」がトップバッターとして登場。デザイナーの久保貴信氏は社会的なことではなく、日常をデザインに組み込みたいという欲求に駆り立てられ着る者のアイデンティティを表現する衣服を製作しています。ショーでは複雑なマンダラスタイルのルックからスタート。粗野な風合いやナチュラルな素材感でオリエンタルムードを軽やかに演出。パッチワークの技法など、手が込んだ手法も見せました。
◆Johnathan Hayden / Johnathan Hayden
Website :https://www.atelieryanli.com/
Instagram:@atelieryanli
Johnathan Haydenデザイナーはセットアップやワンピースなどを中心に発表。レースやシアー素材などを鮮やかな青と黄色を差し色に。パンプスとミニバッグでスタイリッシュに演出。強調された袖やフリル、ローウエスト、ボックスシルエットなど、シルエットのバリエーションを多彩に演出しました。
◆Ryan Li / Ryan Li
Website :https://www.atelieryanli.com/
Instagram：@atelieryanli
カナダのブリティッシュコロンビア州を拠点とするブランド「Ryan Li」は、エネルギッシュな音楽と共にステージに登場。一つ一つが非対称で未来的なデザインを提案。既存のファッションの枠組みに疑問を投げかけるために、フェミニンなデザインと共にロボットスタイルのマスクをしたモデルは、未来的で主張のある感覚を伝えたいというデザイナーの想いを表現。日本のストリートウェアカルチャーからのインスピレーションと相まった作品を送り出しました。
◆Rebeca Rebeca / Rebeca Herlung Hoien
Website : https://www.rebecarebeca.org/
Instagram : @rebecarebecas
ノルウェーを拠点とするデザイナーのレベッカ・ホイエンが手がける「Rebeca Rebeca」は今回の東京が初のランウェイ。コルセットのような、伝統的な婦人服の定番からインスピレーションを受けています。複数の色合いのモスグリーンと花のパターンは観客を引き込みました。従来のクチュールの限界を押し広げ、ウエアラブルな装いを探求。環境に対する意識と責任を高める必要性を強調しました。
◆Morph8ne / Morphine
Website : https://www.morph8ne.com/
Instagram : @morph8ne_official
タイ拠点のブランドである「Morph8ne」は「Cross My Heart」をテーマに掲げ、コレクションを披露。ロリータ、パンク、ゴシックという３つの要素を表現。おとぎ話にインスピレーションを受けたデザインを提案しました。シルク、タータン、ベルベット、オーバーサイズの仕立てが特徴に。ハートのモチーフは精巧な帽子、モデルの肩のぬいぐるみなどによって表現され、ドリーミングな世界に誘いました。
◆Haus Zuk / Peter Zuk
Instagram : @hauszuk
バンクーバーを拠点にするブランド「Haus Zuk」のデザイナー、ピーター・ズック氏は既存のジェンダーや性別にあてはまらない感覚を意識してランウェイを作り上げたいという想いから、今回のコレクション「OVERDOSE」を製作。LGBTコミュニティのイメージを表現しました。自身のコスプレコミュニティでの経験やビデオゲーム文化への愛情を呼び起こし、今回のコレクションに落とし込んだそうです。フィナーレでは軽快な音楽と共にピーター自身がモデルを引き連れてランウェイを歩き、エネルギッシュに幕を閉じました。
GLOBAL FASHION COLLECTIVE
https://globalfashioncollective.com/
