「GIVENCHY（ジバンシィ）」は2020年秋冬プレコレクション（ウィメンズウェア、メンズウェア、アクセサリー）を発表しました。アーティスティック・ディレクターのクレア・ワイト・ケラー氏が古代神話をヒントに、動きのあるモダンなワードローブを提案しています。2020年５月から順次取り扱いが始まる予定です
ギリシャ神話に登場するイリスは、マルチカラーのローブをなびかせ、風のような速さで軽やかに天界と下界を飛び回り、メッセンジャーとしての役割を果たした女神であると言われています。ギリシャ語で虹を意味するその名の通り、海、空、黄泉の国の橋渡しをしました。
イリスはまた花を支配する女神でもあります。その名に由来するアイリスの花は気高さの象徴であり、天国への道筋を示してくれるとも言われています。ユベール・ド・ジバンシィはこの花を好み、所有する全ての邸宅の庭園でアイリスを栽培していました。この気高いイリスが今、2020年ウィメンズの秋冬プレコレクションを支配し、英知と希望、勇気を伝えるメッセンジャーとなります。
メタリックな加工レザー、玉虫色の紋章やプリント、ディップダイ加工のニットとデニム、そして染色したオーストリッチフェザーの刺繍が、軽やかさと動きを生み出します。さらにアイリスの花そのものがキーモチーフとして主張。飾らない自然な官能を想起させるパープル、ピンク、サンゴ等の色調は、他の花々と交わり、タペストリーのように美しいユベール・ド・ジバンシィの庭園風景に、オマージュを捧げます。
一方、メンズでは、神に見放され、海に沈んだとされる架空の島、アトランティスの伝説をヒントに、境界を広げたコレクションが完成しました。都会に暮らしつつも、自然との触れ合いの中に生きる実感を見いだす、現代的な冒険者に向けたコレクションです。シームレスのウォータープルーフナイロンや、パンチング加工により通気性を高めたテクニカルファブリックは、気温の上昇にも対応します。一方、メリノウールとシルクニットは寒さを寄せ付けません。
ウィメンズ、メンズともに、ボリュームのあるコートや、波打つようなたっぷりとした袖、ペプラムジャケット、主張あるアウターウェアなどのスカルプチュアルなコクーンシェイプは、ジバンシィの伝統的なクチュールを思わせます。さらに、クレア・ワイト・ケラーが得意とするレース使い（ホワイト、ブラック、アイスブルー）やプリーツ技術は、テーラージャケット、シャツ、パンツ、ジャージーアイテムで表現されています。
程よい主張を帯びたコレクションは、夏に向かう時期に迎え入れたいムードを漂わせています。動きやすさとデザイン性を兼ね備えていて、自在の着こなしが楽しめそうです。
CreativeDirector:Clare WaightKeller
Photographer:Sam Rock
Models:AjokMadel@ OuiManagement
Marte Mei Van Haaster@ Viva
MarfaManakh@ Women
James Spencer @ Supa
Hugo @ Rockmen
GIVENCHY
www.givenchy.com
