「GIVENCHY（ジバンシィ）」は2020年１月21日、パリで2020年春夏オートクチュールコレクションを発表しました。ユベール・ド・ジバンシィの愛した庭園を、クレア・ワイト・ケラー氏は時間と事象のタペストリーとみなし、時空を超えて、オートクチュールコレクションで蘇らせました。
波状のティアードドレスとオペラ風ケープは、色鮮やかなジャカードのパンジーと高密度なクロシェから、光に照らされるカスミソウのグラデーション刺繍に至るまで、繊細な花の細部を映し出す背景となって登場。
ミルフィーユ・オンブレ・ハットのラインに沿って、ラッフルショルダーやエンパイアドレスの胸下から続くパラシュートスカートのギャザー部分から、ボリュームのある花びら形のモチーフが螺旋を描くように広がります。それぞれの花のボタニカルカラーと、オートクチュールのテクスチャーとの稀有な共存を表現。
真珠の粒がゆらゆらと垂れ下がり、オーガンザフィラメントの刺繍が床をこすり、貴重なギピュールレースが動きとともに立体感を生み出します。モノクロームのフィナーレは、エリザベス朝様式のマクラメとダッチェスサテンが浮き彫りにされ、月明かりの下の影絵を思い起こさせます。
クチュールメゾンならではの繊細な手仕事が植物イメージに生命を吹き込みました。ナチュラルやサステイナブルがモードの合い言葉になる中、極上のフラワーディテールがタイムレスな装いを引き立てています。
