「ERDEM(アーデム)」はロンドン・ファッションウィークで2021年春夏コレクションを発表しました。コレクションは、アメリカの作家、スーザン・ソンタグの視点を通して描かれたナポリの宮廷におけるエマ・ハミルトンからインスパイア。全体のムードは宮廷の貴婦人風。首の詰まった、エンパイアシルエットのワンピースを軸に、ノーブルな装いを披露しました。
目を惹いたのは、優美に膨らんだパフスリーブ。ワンピースの細感を引き出しつつ、気品をまとわせています。
甘くないトーンで花柄をあしらい、英国テイストを醸し出しました。カーキ色のミリタリーウエアを差し込んで、ユーティリティー感を添えています。
フォーマルな装いに、ニットカーディガンを合わせて、かしこまらないエフォートレスな着映えにアレンジ。ペンシルスカートや縦長ドレスで、スレンダーなシルエットに整えました。
イギリスの原生林でランウェイの撮影が行われました。ナチュラルな背景と、花柄が融け合った宮廷ファッション。エフォートレスなエレガンスを印象づけていました。