「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」は2020年10月6日、2021年春夏Co-Edコレクション・フィルム‘S.W.A.L.K. II’を発表しました。前回のオートクチュールでローンチしたフィルムプロジェクトの’S.W.A.L.K.’の第2弾。このフィルムプロジェクトは今回で最後となります。
人同士の協調を、ダンスのタンゴを通して解釈しています。タンゴというカルチャーの中心にあるコミュニティーの感覚や家族の価値観、世代間のやりとりを通して、イメージメーカーのニック・ナイトがフィルムに命を吹き込みました。
騎士的な凛々しいテイラーリングのシルエットが打ち出されました。フォーマルジャケットが切り裂かれ、そのレイヤーの中から踊るようなフリルが飛び出します。
モスリンとチュールのドレスは、濡れたようなドレープを彷彿とさせるテクニック「ウェットルック」の効果を生み出します。ウェットルックの手法は、ニットウェアやテイラリングのモチーフにも見て取れます。
ミルフィーユのようなファブリックで構築されたジャケットも登場。ニットやシャツ、ベストなどを再利用していくつかの要素をつなぎ合わせたピースははクチュールテイストのアップサイクルのよう。タンゴの競技で着用するゼッケンに見立てて、メゾンの様々なラインを示す数字(ナンバリング)をあしらいました。
「アーティザナル」コレクションで提起されたテクニックをプレタポルテで表現。「メゾン マルジェラ」の新たなエコシステム(生態系)を感じさせました。