「JIL SANDER(ジル サンダー)」はパリ・ファッションウィーク期間中の2021年3月7日、2021-22年秋冬ウィメンズコレクションを発表しました。
コンパクトウールやレザーを使用したジャケットやコートの仕立ては、ストレートカット、もしくはくびれを描いたラインがソフトで膨らみのあるボリューム感を演出します。
意外性のある要素を組み合わせたレイヤードとそのバランスは、ランジェリーにインスパイアされたレースのドレス、Aラインのスカートに合わせたニットのボディスーツ、ボリュームのあるドレスやフィット感のあるドレスに宿ります。
手作業でエナメル加工が施されたチェーンネックレス。上質なレザーグローブに施されたシャーリング。サイハイブーツ、箱型ハンドバッグ、長方形トートバッグも登場します。
対極的なプリントと柄も特徴的な要素です。花柄やカラフルな色使いが柔らかなシルクのパンツやシャツを飾る一方で、復活の象徴である白と黒の蝶のモチーフが大きく描かれます。バウハウスの幾何学柄、もしくは織りや編みの技術によって生み出された立体感が視覚的な効果を演出します。
多面性を引き出す提案は、自分らしさやポジティブを大切にしたい今のおしゃれマインドを応援するかのよう。随所に注ぎ込まれた職人技がクラス感を漂わせています。