イタリアを代表するビッグメゾン「VALENTINO（ヴァレンティノ）」が2016年フォールコレクションを発表しました。クリエイティブディレクターのMaria Grazia Chiuri（マリア・グラツィア・キウリ）氏とPierpaolo Piccioli（ピエールパオロ・ピッチョーリ）氏はジャポニズムを大胆に生かした「ファンキークチュール」の世界を紡ぎ出しています。
鶴や竹、蝶、龍といった和風のモチーフに彩られた装いが立て続けに提案され、ジャパネスクなムードを濃くします。精緻な刺繍がラグジュアリー感を引き立てています。
日本に限らない、様々な地域や文化のエッセンスを交わらせ、コスモポリタンな空気感を漂わせました。伝統的なモチーフをまるでポップアートのようにモダンに写し込んで、若々しさとクラス感を同居させています。
ユニセックスなカプセルコレクション「ROCKSTUD UNTITLED」でも、日本的な「わび・さび」のエッセンスを注ぎ込んでいます。ヴァレンティノらしいサヴォアフェール（匠の技）を引き合わせて新たな解釈を導きました。
割れた陶磁器を金の粉でつなぐ「金継ぎ」という高度な修理技術に着想を得て、「不完全の美」を形にしました。「金継ぎ」の技をスタッズで表現。12種類の基本的なワードローブから構成されるコレクションでは、 伝統的なステッチの代わりにゴールドのスタッズを使って、パーツを際立たせたり調和を取ったりしています。
老舗メゾンならではのクラフツマンシップに裏打ちされ、アートの薫りが色濃く漂うコレクションに仕上がりました。ジャポニズムのトレンドがモード界で盛り上がる中、単なる和柄のコピーではない、ヨーロッパ視点からの日本文化のとらえ直しは装いに別格のタイムレス感を帯びさせています。
VALENTINO
http://www.valentino.com/
The big maison “VALENTINO” representing Italy announced the fall collection in 2016. Maria Grazia Chiuri of a creative director and Pierpaolo Piccioli are the worlds of the “funky couture” which employed japonaiserie efficiently boldly.
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