「MM6 Maison Margiela(エムエム6 メゾン マルジェラ)」は2021年9月23日、ミラノ・ファッションウィークで2022年春夏コレクションを発表しました。ミラノの待ち合わせ場所として人気のあるカフェバー「La Belle Aurore」にゲストを迎えてのフィジカル(リアル)ショー形式で新作を披露しました。
ゲスト同士が向き合ってグラスを鳴らし、共にフードやドリンクを楽しむ中をモデルたちが行き交います。外交的で多彩な今季のコレクションは、私たちの生活が街のバーやレストラン、ストリートに戻ってきたことへの喜びと祝福を反映しています。離れ離れの生活を余儀なくされた人々が、再び同じ場所に集まって対面での生活を再開させるという、昨今の非現実的で映画のような体験を、コレクションを通して描き出しました。
生き生きとしたグラフィックに、喜びの感情が見て取れます。デニムパンツやウールのテーラリングの上に鮮明にプリントされたレッドとパイングリーンのチェス盤が着る人の動きに合わせてグラフィカルに変形します。
先シーズンのギャバジンコートから派生したジャケットやメゾンのシグニチャーである「ジャパニーズ」バッグには、サイケデリックなモチーフがあしらわれ、歪んだようなテクスチャーを作り出しています。
シルク混の生地で仕立てたピークラペルのジャケットには作業服を想起させる質素な色合いを掛け合わせ、オペラグローブにはマリーゴールド製のキッチン用手袋のカラーパレットを採用しました。うっとりするようなサテンのイブニングドレスは、セルビッジ(生地の端)を残したままのライニング生地で作られています。
2シーズン目となる「MM6 Maison Margiela x Eastpak」のコラボレーションからは、フェイクファーのホイール付きラゲージ、パデッド パッカー バックパックの「ドリッピング」バージョン、拡大されたショルダーストラップのフラットウォレット、そしてハイブリッドの「ジャパニーズ」バッグが登場します。
ようやく「ポストコロナ」の出口が見え始めてきた前向き感を反映したコレクションは、着るよろこびとファッションのパワーを感じさせてくれました。
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