「VERSACE(ヴェルサーチェ)」は2021年9月26日、ヴェルサーチェと「FENDI(フェンディ)」が、お互いの役割を“スワップ”した「フェンダーチェ」(Fendace)コレクションを発表しました。フェンディ クチュール&ウィメンズウェア アーティスティックディレクターのキム・ジョーンズ氏と、ヴェルサーチェ チーフクリエイティブディレクターのドナテラ・ヴェルサーチェ氏の互いへの尊敬と友情から生まれたクリエイティブな試みです。
「フェンダーチェ」は、”F”と”V”の2つを合わせた、自由(Freedom)、楽しさ(Fun)、芸術性(Virtuosity)を意味しています。ラグジュアリーコングロマリットの共同制作の枠を超え、デザイナー同士の友情と尊敬の念を背景に、「フェンダーチェ」は 互いのブランドのシグネチャーを交換しています。
このコレクションでは、キム・ジョーンズ氏とシルヴィア・フェンディ氏がウィメンズウェアとメンズウェアのデザインをそれぞれ担当し、ヴェルサーチェの卓越したビジョンを表現。一方、ヴェルサーチェは全カテゴリーを担当してフェンディを独特の解釈で表現しました。ブランドのアーカイブを開放し合い、互いのデザイン要素を取り入れた独自の掛け合わせが生まれています。
「VERSACE BY FENDI(ヴェルサーチェ バイ フェンディ)」は、ヴェルサーチェの1990年代半ばから後半の時代にインスピレーションを得て、二面性を 追求しており、その特徴はフェンディのモノグラムとヴェルサーチェのグリークキーモチーフの調和に現れています。以前の ウェアはそのスタイルを変え、リバーシブルに生まれ変わり、レザーで作られたチェーンなど、フェンディのアイコンや アトリエの精巧なクラフツマンシップを覗かせています。
「FENDI BY VERSACE(フェンディ バイ ヴェルサーチェ)」はパンクロックスタイルで、ドナテラ・ヴェルサーチェ氏いわく、異なる要素のミックスと破壊的な創造が キーになっています。ヴェルサーチェのセーフティピンを多彩にあしらいフェンディのサインやシンボルに添えています。 チェーンには、レースとフェンディのモノグラムを解釈したクリスタルの「F」を組み合わせています。シルクファイユは デニム風で、シアリングはシェービングを施し、フェンディの世界に若き反骨心を添えています。
ビッグブランドが互いのアーカイブを開放し合うという斬新な取り組みがウィットフルなコレクションを誕生させました。互いへの信頼と敬意が感じられる点も、今回のコレクションに特別感をもたらしています。