「ANREALAGE(アンリアレイジ)」の2022-23年秋冬パリ・ファッションウィークで、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の協力が決定し、2022年3月5日、パリ・ファッションウィークのデジタルプラットフォーム上でショーを配信します。
アンリアレイジにとって16回目となるパリコレクションのテーマは「PLANET」。このコレクションは、JAXA相模原キャンパスにある「宇宙探査実験棟」を会場として発表されます。
施設は珪砂を敷き詰めて月や惑星の表面地形を模した実験場を有し、宇宙探査にかかわる研究開発の拠点として、探査機の実験にも利用されている施設です。JAXAは国際的に検討が進む月周回有人拠点(Gateway)への参画と、それを生かした月面での持続的な探査活動に向けた研究開発を進めていて、近い将来、日本人が月面に降り立つことも検討されています。
アンリアレイジはJAXAから、これらの宇宙探査活動に係る映像データの協力を受け、宇宙で人類が活躍する未来のファッションを今回のコレクションを通じて探求します。
ショーの開始時刻は、2022年3月5日12時15分(日本時間2022年3月5日20時15分)からです。
フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会が運営するパリファッションウィークオンラインの専用プラットフォームとANREALAGE OFFICIAL ONLINEでショー映像が配信されます。同じプラットフォームからビハインドザシーンムービーを配信します。
コレクションの全体演出は金子繁孝(金子事務所)が手がけ、演出の中でライゾマティクスとの協業による表現も発表します。映像は鯨井智行(NION)、ヘアはTOMIHIRO KONO、スタイリストはTEPPEIが担当します。
コレクションの音楽にはシンセサイザーの先駆者で作曲家として世界的に知られる冨田勲(ISAO TOMITA)氏の音源を用い、宇宙への憧憬を表現します。JAXAの協力により実現される、宇宙開発とパリコレクションとの融合を通じて、アンリアレイジが追求してきた日常と非日常の境目を探求し、宇宙空間の時空を越境する新たなファッション表現を目指します。
様々なアプローチでファッション表現を拡張してきたアンリアレイジが新たなフィールドに選んだのは「宇宙」。宇宙への旅が現実味を帯びてきた今、宇宙イメージがファッションをどう様変わりさせるのか、興味がかき立てられます。