「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」、2022-23年秋冬コレクションを発表 植物の生命感を表現

「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」、2022-23年秋冬コレクションを発表

「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」、2022-23年秋冬コレクションを発表

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「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」、2022-23年秋冬コレクションを発表

「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」、2022-23年秋冬コレクションを発表

「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」は2022年3月4日、パリ・ファッションウィークにオンライン形式で参加し、2022-23年秋冬コレクションを発表しました。テーマは「Sow It and Let It Grow」。野菜や植物の生命に目を向け、不揃いであることの美しさや力強さを自由な造形で表現しました。

「MEANDER, WINDING, WINDING SOLID」コレクションは、土の中で曲がりくねって伸びる根と、そこから芽吹く植物の生命力や野性を表現しています。再生ポリエステル糸で曲線状に編まれたMEANDERは、うねった根をイメージしたリブニットで、その有機的な表情を損なわないように、シンプルで立体的な形に仕立ててあります。

WINDING(WINDING SOLID)は、MEANDERと同じリブニットに透け感のある織物の生地を接ぎ合わせたシリーズです。異なる素材、そして曲線と直線を合わせて生まれる、不規則で新しいフォルムです。

「RHIZOME」は今シーズンを象徴する無縫製のニットシリーズ。まるで植物の根や茎がのびのびとあらゆる方向に生えているようなデザインです。空いているいくつかの穴から腕や顔を通すことで複数の着方ができ、素材は軽量でふっくらとしたウールの紡毛糸を使用しています。垂れ下がった根のような部分を腰や首回りに結ぶことで、フォルムの変化やアレンジを楽しめます。

「PODS」は伝統的な染色技法「絞り染め」を施したプリーツシリーズです。天然繊維のようなさらりとした肌触りをもつポリエステル素材を使用し、豆とさやをイメージした丸が連なるデザインです。部分的にプリーツをかけた上、京都の職人が一点一点絞り染めを行い、絞る糸や方法を工夫することで、染料の染み込みを最小限にしています。伝統技法を取り入れて現代的に解釈し、プリーツ技術と掛け合わせたイッセイミヤケならではのものづくりです。

「SLICE」は京都の職人による手描きの「引き染め」を使って、野菜や果物のみずみずしい断面を表現したシリーズ。キュプラとコットンを使用した素材に、その繊細な表情まで描くためにそれぞれの柄で染色する道具や方法を変えています。袖を通す位置がアレンジできるワンピースを含む全3型は、どれも円形の柄が見えるように、横から覆う大胆な載せ方が特徴です。

「AROUND」は直線的なカッティングを基に、首や腰回りに円を描いて形づくるシリーズです。伸縮性のある糸を環状に織り込み、製品染めで収縮させることで、有機的なシルエットに仕上げています。製品染めならではの色味と収縮部分の細かいシワの表情が特徴です。

「GROW」は種から根が出て、芽生えて茎になる植物の成長過程を描いた柄を、鮮やかな色調で表現したコートシリーズ。生地は表側にウール、裏側にコットンを使用してジャカード機で編み上げ、少しずつ時間をかけて縮絨加工することで、軽くてあたたかみのある素材に仕上げています。表裏で異なる素材の収縮差が生まれ、原画の筆のタッチや柄の細かな表情を再現しています。

「LAYER OVER」は四角い布地の重なりから生まれた、流れるドレープが特徴のシリーズです。ストレッチ性のある糸を時間をかけて丁寧に柔らかく織り上げ、ウールを使用することで、発色の良さを追求しています。布の端を結んでスタイリングに変化をつけることができ、コートとジャンプスーツは肩にかかる布のドレープが、自然に襟に見えるようにデザインされています。

植物の生命感をまとうかのようなたたずまいは、大自然との共生意識が高まる今にふさわしく映ります。しなやかにボディーに寄り添うフォルムはこのブランドならでは。みずみずしい発色からはエナジーをもらえそうです。

ISSEY MIYAKE

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