©Koji Hirano
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「ANREALAGE（アンリアレイジ）」は2022年9月27日、パリ・ファッションウィークで2023年春夏コレクションを発表しました。ブランド設立20周年を記念する節目のコレクションです。
ブランド初期から続けてきたパッチワークのハンドクラフトガーメントを披露しました。ショーはパリ現地で見るショー形式と映像でみるデジタルショー形式の2章構成となっています。
パリでのフィジカルランウェイショーでは、15体のパッチワークルックを披露。続いて5体の裏返しのブラックパッチワークルックが披露されました。その後、ショーの前半と同じ15体のルックがリバーシブルとなり、パッチワークの継ぎ目が露出された裏返しのルックが披露されるという凝った構成です。
パッチワークの裏に潜む無数の縫い目は、ハンドクラフトで紡がれた時間を可視化しています。映像でみるデジタルショー形式では、フィジカルショーの異なる時間軸が縫い合わされて、パラレルワールドを展開します。
それぞれのパッチワークルックは、裏返しの分身とペアになり、同じモデル2人が並んで同時にランウェイを歩きます。1人は表の服、もう1人は裏返しの服を着て、2人が同時に世界に存在します。
アンリアレイジのシグネチャーであるパッチワークへの回帰を示したコレクション。「神は細部に宿る」という哲学もあらためて印象づけています。
©Koji Hirano
