「Max Mara(マックスマーラ)」は2023年プレフォールコレクションを発表しました。現代のニューヨークに降り立ったマリリン・モンローをイメージした「The iconoclassics(イコノクラシック)」コレクションです。
現代のマリリンは、美しい曲線を描くジーンズとデニムジャケットを好み、甘美な色合いのメイクアップをまとっています。恋人のワードローブからアイテムを自由に拝借。メンズサイズのカーペンターパンツやオーバーオールに、マスキュリンなベルトでウェストをきゅっと締めてスタイリングしています。
マックスマーラはこれらのアイテムを、ニューヨークの夜にふさわしい、光沢を帯びたダッチェスサテンやラズミールで再現しました。かつて毎日のようにランニングを楽しんでいたというマリリンは、現代のテクニカルスポーツギアを積極的に受け入れるだろうと想像します。
こうしてデザインされたのが、テクノメッシュ素材のパーフェクトなシースドレス、たっぷりとしたスカート、そしてアイコニックな「101801」コートです。さらにポップアートプリントシリーズでは、口紅、マニキュア、マスカラ、ブラッシャー、香水など、マリリンのビューティーケースから飛び出してきたかのような定番アイテムがフィーチャーされています。
マリリンが地下鉄で写真を撮られた際に着用していたようなキャメルのコートには、イコノグラフィックなコードが詰まっています。元々は男性の威信の象徴であったキャメルコートを、マックスマーラは女性のエンパワーメントを象徴するものとして見事に変身させました。
今シーズン、マックスマーラのアーカイブに収められた最も初期の作品の中から2つのスタイルを紹介。1961年に発表された、キャメルカラーのカシミア素材で仕立てたすっきりしたラップコート、そしてもう一つは、裏地のないダブルブレストのカポチーノです。
もう一つ、「アイコニック」にふさわしいのは2023年に10周年を迎えるマックスマーラのテディベアコートです。デリシャスなメイクアップカラーでお色直しをして、新たに仲間入りしました。マリリンにインスパイアされた「Teddy Teddino」(テディ テディーノ)は、デニムジャケットをフワフワ素材で仕立てたスタイルです。
さらに、著名なアーティスト、ウィリアム・ウェグマンによる、マックスマーラのアイコンコートを身にまとった彼の愛犬ワイマラナーを撮影したユーモラスな作品をプリントしたコレクター向けの記念Tシャツも登場します。
マリリン・モンローとマックスマーラ。両者には「ダブルM」のイニシャルということよりも、ずっと深い関係があります。スマートな一面を見せたいと望むセックスシンボルと、自己の官能を発散したいと願う知的存在の間にはある種の対称性があります。知性やニューヨーク感を宿した新コレクションは今、求められる女性像に寄り添う装いを用意してくれそうです。
#MaxMaraPreFall23