「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」は2023年”Co-Ed”コレクションを発表しました。ジョン・ガリアーノ氏が構想した映画の続編のようなイメージが写し込まれています。
ジャケットは衣服の本質的な輪郭だけを残し、構造的核をあらわにする「デコルティケ」を使用しています。アメリカンウェスタンのヨークを思わせるカットアウトのモチーフは、ミッキーマウスの耳のようなパレイドリックなイリュージョンになっています。
幼少期の潜在的な喜びの記憶がウォルト・ディズニー・カンパニーとのコラボレーションのきっかけとなり、ミッキーマウスの帽子やTシャツに表現され、中にはイギリスの風刺画家ジェームズ・ギルレイとサイバーパンクの交流をイメージしたコルセットで継ぎ接ぎされたウェアも登場します。
バイアスカットのドレスをハックして自然にロンパースに変え、ロンパージュというテクニックを作り出しました。ペンドルトンで作ったチェックのシャツを前後逆に着て、コートやカーディガンに反映させたり、オートクチュールやフォーマルなメンズウェアの文化を象徴するような服を、つなぎ合わせたりカスタマイズしたりしています。
ミッドセンチュリーの写真に収められた彫刻のようなパーティドレスの動きをチュールで表現しています。コレクション全体に使用されているサングラスやメガネは、メゾン マルジェラがジェントルモンスターと共同開発した新しいアイウェアのラインです。
ガリアーノ氏ならではの多彩な技法がコレクションをあでやかに彩りました。職人技のディテールもこのメゾンらしさを際立たせています。