「PESERICO(ペセリコ)」は2023年2月、2023-24年秋冬コレクションをミラノで発表しました。テーマは「Origini(オリジニ)」です。
何世紀にもわたって絶え間なく研究を重ね、追求し、愛されてきた永遠の美の規範を表現しています。石器時代、青銅時代、鉄器時代などの天然素材に、これまでにない現代の息吹を吹き込むムードがインスピレーションにもなっています。
このコレクションのミューズは、クニドスのアフロディーテ神殿の再発見で有名なアメリカの考古学者、イリス・コーネリア・ラブです。
原初の純粋さを持つ石は、大地の顔料で掻かれたシンボルのように荒々しく、あるいは大理石に彫られたドレープのように官能的で、本質的な形を指しています。立体的なテクスチャーは、白いシェードがかった色合いで、淡いブルーまたは繊細な硫黄の色合いで縞模様になっています。ウールのブークレー織、バフコットン、アルパカやルレックスフリースなどのしなやかな素材が使われます。
ピンストライプは、輝きと調和のとれたラインに溶け込み、ジャージはメタリックな輝きを放ち、ブランドの象徴であるボールチェーンが襟、カフス、ポケットに控えめにあしらわれ、スポーティ志向の衣服に輝きのタッチを与えています。
古代の歴史に着想を得たコレクションは自然とタイムレスなムードを帯びました。考古学者がミューズに選ばれていることもあってか、全体的に知的でクールなたたずまい。石やブロンズ、鉄などの質感を印象づけるカラーパレットは上品で穏やかな雰囲気を醸し出しています。