「SPORTSMAX(スポーツマックス)」は2023年2月25日、ミラノ・ファッションウィークで2023-24年秋冬コレクションを発表しました。
テーマは「BARE(ベア)」。タイトルが示唆するとおり、余分なものを取り除いて本質的な要素を剥き出しにすることにより、物事の原点に立ち返る提案。シンプルな力と自然の中に見られる曖昧な官能性を称えるコレクションです。
伝統的なテーラリングを定義付けるのは、大胆なショルダーとワイドパンツ。ズートスーツとテディボーイズの両方をインスピレーションソースにしています。膝丈のストレートスカートと大胆なレイヤリングによって、90年代のドレスに見られた、時代を超えた本質的な魅力が前面に押し出されました。シアーで透明感のあるシルエットが、ねじれたり回転したりしながら体を包み込みます。
カラーパレットは、ニュートラルなスキントーンから、ベージュやキャメル、そしてシナモン、キャラメル、ジンジャーの色調のブラウンまで、幅広く展開。いずれも繊細なピーチカラーで補われ、ブラックが全体を引き締めます。アクセサリーは、メタルとボタニカルなアクセントの意外な組み合わせによって表現。
コレクションは、ピーター・ヒュージャー、ロバート・メイプルソープ、ナン・ゴールディンなどの写真家の作品がインスピレーション源となっています。彼らのレンズを通して表現される人々は皆、肌と魂をむき出しにする。自分らしくあるという行為は自分の肌を讃える革命であると考えます。
ブルジョワなエレガンス、プリミティブなシックさ、そしてグラマラスな両性イメージなど、さまざまなコントラストが重層的なムードを織りなしています。自分らしさを装う意識が一段と勢い付くなか、強くしなやかな女性像が支持される今のおしゃれマインドセットを映し出しているかのようです。