「UJOH（ウジョー）」は2023年3月7日、パリ・ファッションウィークで2023-24年秋冬コレクションを発表しました。一見、ミニマルななかにわずかな奇妙さを味付けとしながらも、美しくモダンなルックを披露。このブランドならではのテクニックを駆使した作品を送り出しました。
少し変わった形のジャケットや、境界の曖昧なレイヤードなどに、巧みな技巧が控えめに、そしてさりげなく取り入れられています。ジェンダーや体型にとらわれず、自在に組み合わせてスタイリングできるアイテムとして提案されました。
今シーズンの特徴となるアイテムには、オーバーオールやハーフレイヤードパンツ、サスペンダーで吊るすセパレートジャケットなどのユーティリティウェアがあります。メンズのブルゾン、ウィメンズのスカートやドレスには、2002年に故・中川幸夫氏が行った伝説的なパフォーマンス「天空散華」にインスパイアされた、光の花びらや、花の命の美を表現した赤い花がプリントされてドラマティックな動感を演出。また、手や目をモチーフにしたチャームをあしらい、アート感もプラスされました。
キーカラーはブランドらしいオリーブグレーとネイビーのチョークストライプ。そこにオールドローズやペインズグレーのウールギャバジン、マルベリー、ボトルグリーン、ロージーブラウンなどのセンシュアルで新たなダークトーンが加わり、秋冬のカラーパレットを作り上げています。
ブランドが得意とする本質的なテーラリングや大胆なカッティングなどが駆使されています。体と服の関係を解き明かす試みの中から生まれたコレクション。丁寧なテーラリングと曖昧なレイヤードが響き合って、ミニマルと優美さとの融合美が生まれています。
