「KENZO BY NIGO」が2023年6月23日、2024年春夏ウィメンズ&メンズコレクションをパリで発表しました。「CITY POP PARIS」と題して、東洋と西洋の間を行き来するリアル・トゥ・ウェアのワードローブを披露しました。
アーティスティックディレクターのNigo氏によって生み出されたメゾンのコードを新たな世代のエレガンスに統合しました。髙田賢三氏のヘリテージとNigo氏の現代的なビジョンを結びつけ、シティポップの思い出に映し出されます。
1980年代の日本でデザイナーが青春時代に聴いていたサウンドトラックは、マルチジャンルのポップ、ファンク、ブギーと共に、グラフィックで洗練されたプレッピーでポッピーなルックスと相まってコレクションに軽快なスピリットを吹き込んでいます。
日本と西洋のワードローブのコードを切り替えながら展開しています。柔道の上着はチョアジャケットとして再コンテクスト化され、青海波(せいがいは)と呼ばれる古代の波模様がインディゴでアレンジされています。
ウィメンズのシルエットは、透明感のある生地の軽やかなレイヤリングと、アーカイブのモチーフでよりエレガントなラインを強調。Nigo氏の長年の友人である日本のグラフィックアーティスト、Verdy氏による彼のシグネチャーであるスワッシュ・フォントで KENZOのロゴがウェアやアクセサリーに大胆に描かれています。
コレクションのエレガントな感性は、髙田氏の伝統に基づくマッチングのオーバーシャツ、トップス、パンプスのアンサンブルや、ワークウェアのジャケットとスカートの組み合わせで表現されました。超軽量なアンクル丈のドレスや、ボタンを留めても外しても着られる柱状のカーディガンドレスのレイヤードシルエットは、優雅な長身のスタイルを作り出します。夏らしいリネン素材を使ったテーラリングは、髙田氏が好んだ若々しいエレガンスを提案しています。ブレザーには、日本的なカッティングのアプローチが反映され、着物のようなセミデタッチスリーブのデザインで、ノーカラーのトレンチコートやテーラードジャケットには、Verdy氏のKENZOロゴが施されています。
ウィメンズのスーツは、繊細なカラーやベビーピンクからレーザープリントのバラまでのグラフィックと対照的なオーバーサイズのラインでカットされています。柔道着スタイルの刺し子ジャケットやバーシティジャケットは、東洋と西洋のスポーティなプロポーションの間で揺れ動き、アメリカのヴィンテージアイテムにインスピレーションを得たパフォーマンスウェアやワークウェア、キモノカットのダウンパフは、日本の洋服の在り方と融合しています。
「KENZO BY NIGO」ならではのイースト・ミーツ・ウエストのミックスを楽しめるコレクションです。