「JIL SANDER(ジル サンダー)」は2023年7月、2024年ウィメンズリゾートコレクションを発表しました。
ルーシー&ルーク・メイヤーの提案するエレガンスとは、しきたりを破るものです。テーラリングと機能性、フェミニンとマスキュリン、普段着と優雅さを融合させています。
ホワイト、バター、ピーチ、ブラックのオーバーコートとジャケットなどは、ウィメンズとメンズの要素が溶け合います。イブニングドレスは色彩、形、ボリューム、丈、素材などが豊富に表現されました。足元はヴァルカナイズ製法でつくられた大きなラバーソールのスニーカーやブーツ、ポインテッドトゥのブーツ、もしくはスクエアトゥでレースアップのサンダルで合わせています。
独創的なフォルムとバリエーションの豊富なニットウェアは、ブランドの中心的存在。立体的なニット、フリンジの縁取り、大きな斜め模様のニットレース、渦巻状で彫刻的な手編みのクロシェは贅沢な風合いを加えてクラフツマンシップを打ち出しています。
ニュアンスのある色彩でありながら、シャープなカッティングで仕立てられ、都会的な印象に。フリル、プリーツが施されたドレス、ソフトなユーティリティ・パンツ、アシンメトリーでシャープな輪郭のボクシーなトップス、艶出しのシルバ―レザー、誇張されたジュエリーボタンの留め具など、アンバランスさのなかに卓越した芸術性をもって創作されています。
グラフィカルな要素とエレガンスのかけ橋となるのが、液体状の金属が襟足に沿って身体にこぼれ落ちたような平らなブローチ、大きくて平らなチェーン。ポップなエッジをアンサンブルにもたらすのは、シャツやスカート、細身のロングドレスに総柄でプリントされた「Luscious Kiss(甘いキス)」と書かれたクーポンのアートワークです。
群青、レッド、カイマン・グリーン、ブラックで展開される、ミディアムとラージサイズのふにゃふにゃしたショルダーバッグが新登場。ルックにカラーブロックのような効果を与えます。アイコンのカンノーロバッグは、柔らかいナッパレザーでつくられ、差し色使いにぴったり。細長いストラップがついたエンベロープバッグは、幾何学的なルックスとソフトな手触りが特徴です。
エレガンスを崩し、普段着と優雅さを融け合わせた装いは新たなおしゃれの法則となりそうです。ルーシー&ルーク・メイヤー流の新提案がおしゃれ心をときめかせてくれます。