「PRADA(プラダ)」は2024-25年秋冬レディスコレクションを2024年2月22日にミラノで発表しました。
「INSTINCTIVE ROMANCE」をテーマに掲げました。本能的に惹かれる歴史にオマージュしながら、過去をそのまま考察するのではなく、現代の美の理想を探求。ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズによるこのコレクションでは、新しいものを作り上げるために過去を振り返りました。
現代ファッションの典型とも言えるバイカージャケット、ボンバージャケット、ニットウェアに、過去から着想を得た要素を加え、ラインやディテールを変えて異なるシェイプに仕上げました。
さまざまな要素が一つの服に織り込まれ、ボディに沿うように作られたものもあれば、下に重ねた服が見えるよう工夫されたものもあります。スカートには、はかなげなシルクにかっちりとした仕立てのウールを合わせ、繊細さと力強さのコントラストを演出。縦のラインを強調することによって、細身のシルエットが際立っています。リボン、フリル、ラッフルといったフェミニンなディテールには新たな解釈を施し、スマートで凜とした雰囲気に仕上がっています。
「歴史から学ぶことをしない、懐古主義という考え方は好みません。大切なのは懐古主義ではなく、理解です。私たちが何者なのか、どうしてそのような服を身につけるのか、ということへの理解です。それは過去を思い出し、前進するためにその知識を活用する、ということなのです」とミウッチャ・プラダは語りました。
「私たちは美しいものを作ろうと努力しています。過去を振り返ることなく、美について語ることはできません。過去を知ることができて初めて、未来を見据えることができるのです。過去の歴史(ビクトリア朝、1920年代、1950年代など)から借りた要素を念頭に置きつつ、その当時のシルエットをそのまま再現して制作することはしない、という点でした」と、ラフ・シモンズは述べています。
2人が語るように、歴史的なものをたたえながら、新たなものを生み出す反骨オマージュに魅了されます。歴史をたずねながら、しっかりと前を向くアティチュードがコレクションをモダナイズしています。
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