「UNDERCOVER（アンダーカバー）」は2024年6月19日、パリ・メンズファッションウィークで2025年春夏メンズコレクションを発表しました。
「架空の民族」をスパイスに、着やすさと軽さを追求したコレクションです。メンズウェアにウィメンズのデザイン要素を取り入れています。
ユーティリティなデザインにはレースやシアーなど、しなやかで繊細な素材を使い、中性的なイメージに整えています。スポーティなジップアップやキャップにはネットベールやデコラティブなネックレスを合わせてロマンティックをミックスしました。
神秘的な音楽のスリーピースバンド「Glass Beams」から大きなインスピレーションを受けています。彼らが創り出すエスニック的な音と世界観に触発され、ショー用の演奏を依頼しました。
ショーに登場する絵画は高橋盾デザイナーによる油彩と、イタリアの画家、Robert Bossisio（ロバート・ボシシオ）氏によるものです。デザイナー自身が想像する絵描きの日常着もショーテーマの1つです。
現在の不安定な情勢に対し、世界平和と安らぎを強く願う気持ちを込めています。世界を覆う不安と、日常着が象徴する平安という相反するモチーフはグローバルモードの主要テーマ。今回のコレクションは「架空の民族」という視点からそうした主題に独自の深みをもたらしています。
