「FASHION PRIZE OF TOKYO 2025」を受賞した浅川喜一朗デザイナーが手がける「ssstein（シュタイン）」は2025年1月21日、パリ・メンズファッションウィークで初のプレゼンテーションを発表しました。
2025-26年秋冬コレクションのテーマは“Resonance レゾナンス（共鳴）”。ミニショーではユニセックスのコレクションが披露され、モデルも性別を問わない形でした。コレクションの主体となる色合いはトープ、グレージュ、チャコールグレーなど、10を超えるグレーのバリエーションで陰影を映し出しました。一つのグレーを異素材のレイヤーで見せることで、幅広いニュアンスを表現しています。
コレクションではバリエーションの豊かなデニムを披露。エクストラワイドからフレアまでの幅広いシルエットや、ウォッシュド、インディゴ、ブラックといったカラーバリエーションが揃い、どれも着込んだ風合いが特徴です。ストーンウォッシュやエアブラシ、ブロッティングといった多彩な加工技術が用いられています。
ワークウエアでもウィップコードやリネン素材を使用し、水洗いや後染め、ダメージ加工が施されました。小物ではマクラメ風ベストや超ワイドベルトがアクセントになっています。
リラックス感と洗練されたシルエットが融合したデザインに、浅川デザイナーが探求する“服と着る人のレゾナンス”という美意識が写し込まれました。日本の俊英デザイナーがまた一人、パリデビューを飾りました。
