「Maison MIHARA YASUHIRO（メゾンミハラヤスヒロ）」、 2025-26年秋冬コレクション　時代に抗（あらが）うパラドックス仕立て

「Maison MIHARA YASUHIRO（メゾンミハラヤスヒロ）」はパリ・メンズファッションウィークで2025年1月24日、2025-26年秋冬コレクションを発表しました。

「A Little Paradox Part Six」をテーマに掲げて、「パラドックス（逆説）」を通じてブランドの30年にわたるアイデンティティを再提示しました。

スピーディーな時代の流れに抗（あらが）うかのように「テーラリング」というスローな概念を再考し、仕立ての本質に迫る形態の洋服を展開。大小異なる2着のブルゾンを上下逆さまにドッキングしたデザインが多用され、仕立てという行為の本質を逆説的に際立たせました。

パンツのパターンが袖へと転化されたトップスには脱構築の古典的な手法としてのトランスフォームが応用されています。ヴィンテージ感のある風合いが加わり、より奥深い見え具合に仕上がりました。

シグネチャーのスニーカー「OLIVER」は、「Generalscale.」と「AUTRY」のコラボモデルとして登場。経年劣化を再現したソールが時間のパラドックスを象徴。過去と未来についての考えを誘うデザインになっています。

「新しいものを作る」のではなく、仕立ての基本的な作業を見直すことによって、ブランドの特徴を際立たせています。うつろう時代への違和感や異議申し立てをうかがわせる「三原流」の強さやしたたかさが織り込まれたコレクションです。