「ANNA SUI(アナ スイ)」はNYファッションウィークにて、2025年2月8日に2025-26年秋冬コレクションを発表しました。
「Madcap Heiress(マッドキャップ・エアレス)=型破りな令嬢)」をテーマに、相続した莫大な財産を、宝石や男性に費やし、気ままに生きた女性たちに着想を得ました。ラグジュアリー感と非日常を融合させました。
ウールワース百貨店の令嬢であるバーバラ・ハットンや、美術収集家のペギー・グッゲンハイムなど、贅沢を愛し、型にはまらない生き方を貫いた女性たちがインスピレーション源となっています。彼女たちは慎ましく倹約することを求められながらも、それに反して生き、自らの人生をまるでおとぎ話のように築き上げました。
現代社会において、人々は夢や非日常を求めています。アナ・スイ氏は、そうした欲望が「自己表現」や「自由な選択」への渇望であると考えました。
贅沢なテクスチャーや多彩な生地、フェイクファーを取り入れています。ジュエリーやアクセサリーも重要な要素となっています。バーバラ・ハットンは翡翠をこよなく愛し、ペギー・グッゲンハイムは個性的なアイウェアを好んでいました。アナ・スイ氏はジュエリーデザイナーのエリクソン・ビーモン氏とコラボレーションし、本物さながらのきらびやかなアクセサリーを制作しました。
グラマラスでありながら、どこか皮肉めいたデザインが特徴です。華やぎを求める気分が勢いづく中、本物を愛した女性たちに通じるコレクションは格好の選択肢になってくれそうです。