「ERMANNO SCERVINO(エルマンノ シェルヴィーノ)」は2025年3月、ミラノ・ファッションウィークで2025-26年秋冬コレクションを発表しました。「FEMININE IDENTITY」をテーマに掲げて、自己を主張し、自由を取り戻すフェミニニティーをうたいあげました。
ボリューム感のある手編みのニットがシアリングジャケットへと変化し、軽やかなシフォンのドレスの上に重ねられています。シアリングのローブコートは、クリスタルの刺繍が施されたドレスを包み込み、華やかな雰囲気に。メンズ風ヘリンボーンやハウンドトゥース柄は曲線を強調するブレザーやドラマティックなコートに施されました。
コルセット風のベルトは、穏やかな力で身体を引き締め、チューブドレスのウエストを飾ります。新しい刺繍技法「punto sollevato(プント ソッレヴァ―ト)」が採用され、浮き上がるように刺繍された立体的なデザインが特徴です。
真のラグジュアリーは職人技によって生まれるものだというメッセージが込められています。自立したフェミニンを印象付けるクリエーションは「女性らしさ」を問い直すきっかけにもなりそうです。