「MARINE SERRE（マリーン セル)」は2025年3月、パリ・ファッションウィークで2025-26年秋冬コレクションを発表しました。
大胆な表現をより革新的なものへと昇華させました。シルエットは進化し、優雅さと構築性、センシュアリティと力強さが融合。ウエストを絞ったシルエットは1950年代や1980年代のファム・ファタールを彷彿とさせます。
ショーの幕開けを飾るのは、アイコニックなキャットスーツに身を包んだ謎めいたマスクのキャラクター。これは、映画史上最初期のモダンなヒロインの一人であるIrma Vep（イルマ・ヴェップ）へのオマージュです。
ムーン柄を刻印したレザーは、身体を精緻に包み込む“第二の皮膚”のようで、ミディ丈のレザードレスは、未来的なショルダーラインを際立たせながら、力と欲望の間にある緊張感を体現しています。
さらにバイカーパンツをアップサイクルした構築的なクチュールドレスも登場。レザーはこのコレクションの主要な要素の一つです。ファム・ファタールのスタイルを完成させます。
フランス語で「宿命の女（運命の女）」を意味するファム・ファタールは「魔性の女」的にとらえられてきましたが、強さを秘めたインディペンデントな女性像とも映ります。センシュアリティと力強さを兼ね備えた新・ファム・ファタール像が印象的なコレクションとなりました。
