「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」は2025年7月7日、パリの文化複合施設「LE CENTQUATRE(ル・サンキャトル)」でアーティザナル 2025コレクションを発表しました。
アーティスティック・ディレクターのグレン・マーティンス氏によるコレクションです。フランドルおよびオランダの中世建築とその雰囲気から着想を得ています。そびえ立つ塔や教会を思わせる垂直性のあるシルエットと、重厚なボリューム×繊細なディテールが共存するルックはまるで動く彫刻のような存在感を放ちます。
ドレープやコルセット、視覚効果を用いたテクニックにより、身体のラインを立体的に浮かび上がらせました。象徴主義の画家ギュスターヴ・モローの筆跡を模したトロンプルイユデザインでは、ボディがキャンバスそのものに。16~17世紀の静物画やレザープリント壁紙を思わせるモチーフが、現代的に再構築され、アートとファッションの境界を軽やかに超えていきます。
ヨーロッパの歴史や美術を再解釈し、職人技が光る幻想的なコレクションを送り出しました。