「MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)」はニューヨーク・ファッションウイーク期間中の2026年2月9日、2026-27年秋冬コレクションを発表しました。
タイトルは「MEMORY. LOSS.」。リリースには「Louie Chabanへ」との一文が添えられています。甘く、苦く、美しく、そしてどこか切ない――。記憶とは単なる回想ではなく、ノスタルジアに浸ることでもなく、過去を見つめ直す行為であると語りかけます。喪失と向き合いながらも、そこから何を携えて未来へ進むのかを問いかける内容です。
ペンシルラインのようにすっと縦に落ちるシルエットが印象的。無駄を削ぎ落とした端正なフォルムが静かな強さを宿しています。セットアップの提案も多く、構築的でありながらどこか柔らかさを残しています。
上品に設定されたローウエストのバランスが新鮮に映りました。過去のムードをほのかに漂わせながらも、懐古的にはならない絶妙なさじ加減です。
記憶をたどることは、失われたものを嘆くためではなく、未来へと進むための礎を確かめる行為なのかもしれません。「MEMORY. LOSS.」は、自分自身を見つめ直しながらも前を向こうとする意志を、ファッションで表現したかのようなコレクションです。













