「Julie Kegels(ジュリー ケーゲル)」はパリ・ファッションウイーク期間中の2026年3月2日、2026-27年秋冬コレクションを発表しました。テーマは「Face Value」です。
Andy Warholの著書『The Philosophy of Andy Warhol (From A to B and Back Again)』にある「オーラ」の概念から着想を得ています。沈黙や距離が神秘性を保つという視点から、外見が持つ力や曖昧さを探りました。さらに、長時間露光のポートレートで知られるアーティストのKyungwoo Chun氏の作品や、哲学者Martin Heidegger氏の思想も参照されています。
今回のコレクションでは、ダマスクや軽やかなシルクを重ねたダークトーンのレイヤードに、鮮やかなブルーやオレンジをアクセントに、構築的なシルエットを打ち出しました。縮んだようなウールニットや円形カットのスリーブなど、身体の姿勢や動きを変化させるディテールも目を引きます。
影や分身をモチーフに、シルエットのプリントや映像演出を取り入れることで、身体とイメージの関係性を描き出しました。フィナーレでは、同じシルエットが3段階で展開され、影が衣服となり再び影へと戻る循環を披露しました。
隠すことと見せることのあいだで揺れ動く女性像を軸に、現代的なアイデンティティを表現しました。外見と内面、周囲が抱くイメージと本来の自分との間にある距離を問いかける世界観が広がりました。













