「YASUTOSHI EZUMI(ヤストシ エズミ)」の2017年春夏コレクションが東京・南青山の「CoSTUME NATIONAL LAB」で発表されました。
テーマは「Restauro(レスタウロ)」。建築家Carlo Scarpa(カルロ・スカルパ)の作品やコンセプトから着想を得ました。スカルパは単に古い建物を修復するのではなく、装飾的なディテールや技法を復活させた、職人的、工芸的な建築家として知られ、その手法は「レスタウロ」と呼ばれたそうです。創造的な改修、再生という意味を持ち、こういった手法や取り組みが今回の作品に影響を与えています。
メンズのミリタリーやワークウエア、スポーティなアイテムをエレガントに、そして、トリッキーに昇華。アシンメトリーな仕掛けと大胆なスリットが、あちこちに施されているのが印象的に映りました。シャツの片側だけウエストイン、後ろ身頃にもボタンがあったり、ドレスのストラップやニットのレースアップは左右が異なったり。ベルトも横にずらしています。トップスやスカートの前後・左右のアシンメトリー、ダイナミックに深く入ったスリットが歩くたびにドラマティックで軽やかな動きを見せます。肩や腕、脚などの肌見せも絶妙で、レスタウロの発想が生かされた、大人女性にふさわしいニューレイヤードスタイルでした。
YASUTOSHI EZUMI
http://www.yasutoshiezumi.com/
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