「VIVIANO SUE(ヴィヴィアンノ スー)」が「Amazon Fashion Week TOKYO(アマゾン ファッション ウィーク東京)」でランウェイショーを開催し、2018年春夏コレクションを発表しました。植物をキーモチーフに選んで、ボタニカルなムードの装いを組み上げています。頭部を飾るヘッドアクセサリーや、手に持つ小物にも植物を用いて、着姿に生命感を宿しました。
緑の芽吹いた枝を、黒い生地いっぱいにあしらって、沈んだ色調の植物柄「ダークフラワー」のテイストを印象づけています。黒い布に白い大輪の花を咲かせるアレンジも披露しました。
流れ落ちるようなシルエットが多く見られました。ラッフルやフリルがエレガントな風情を添えています。シースルーも多用。軽やかなレイヤードに仕上げています。
シャツ・ワンピースは二の腕部分で切り離され、ひもでつないであって、素肌が程よく露出。ナイトガウン風の羽織り物はのどかなたたずまい。さめたピンクのセットアップはやさしげで穏やかな雰囲気を醸し出していました。
中国出身で米国育ちのデザイナーは2008年に来日し、文化ファッション大学院大学を修了した後、ブランドを設立したそうです。クチュールライクな仕立てがこの日のショーでも多く見られたように、アバンギャルドとエレガンスを兼ね備えたテイストに強みを持っています。芽が出て花が咲き、やがては枯れるという、生命の輪廻を象徴するかのよう、「植物」という題材を得て、クリエーションのストーリー性が一段とはっきり示されているようでした。