「THE RERACS(ザ・リラクス)」が2020年春夏コレクションを発表しました。初のランウェイショーを披露した先シーズンに続き、今回もランウェイでの発表。気品としなやかさを感じさせる「すっきりエフォートレス」の装いが提案されています。
テーラードジャケットをキーピースに据えて、穏やかなプレッピー風の着姿を示しました。ブリティッシュな風情がセットアップやコートルックに薫ります。落ち感のあるシルエットと、スクールガールのようなアイテムが調和。ボクシーなジャケットのほか、シャツやパンツ、トレンチコートなどを、しんなりとボディになじむソフトタッチで仕上げています。
繰り返し登場したのは、古風な紋章に星形モチーフをちりばめ、ハウンドトゥース(千鳥格子)で囲ったパターン。英国とアメリカをミックスしたようなクロスカルチャー感が今のモード気分にマッチ。スカーフライクな柄の混在は品格とウィットを両立させていました。
質感やディテールに目配りが行き届いているのは、このブランドらしいところ。光沢を帯びたプリーツ・ワイドパンツは静かな華やぎを備えています。トレンチコートにはゴールドボタンをあしらって、リュクスな表情に。ゴールドの揺らめく縦長ネックレスも縦長イメージを引き出しています。マント風のアウターはアウトドア風味と落ち感を兼ね備えていました。
メンズとウィメンズの合同ショー形式もボーダーレスな着こなしに誘い、テーラード特有の端正なイメージが凜々しさを添えました。気負わないシンプル感と、程よい飾り気が来春夏のトレンド「ミニマル+α」を感じさせます。
THE RERACS
https://thereracs.net/