ユニホームウエアのデザイン集団「HIDESIGN（ハイドサイン）」が2022年8月30日、2023年春夏コレクションを東京コレクションで発表しました。ブランドとして初めてのショーを、表参道ヒルズでのランウェイショー形式で披露しました。
テーマは「グレーカラー」。ホワイトカラーやブルーカラーなど、従来の働き手のジャンル分けにあてはまらない、業務や区分が明確になっていない労働者をイメージした言葉です。すべての労働者に、最適なユニフォームをという思いが込められているようです。
工場の作業服を思わせる、グレーヤカーキ、ベージュなどの淡い単色のウエアが次々とランウェイに登場。いさぎよいほどに徹底した「ワークウエア押し」です。
でも、街中で着たくなるような、おしゃれ顔のワークユニフォームを提案しています。ワークウエアらしいディテールを巧みに街着へ落とし込んでいます。
キーディテールはポケットです。作業服やミリタリーウエア風の張り出しポケットがたくさんあしらわれました。サイズも位置も意外感があって、装いをウィットフルに弾ませています。ハンズフリーでバッグいらずだから、アクティブに過ごせそう。ポーチ大のタイプやペンを差すホルダーも、見慣れたアイテムに立体感をもたらしていました。
ワークシャツとパンツのセットアップはリラクシングに普段から着られそう。ライトアウターも重宝するアイテムです。ワークウエアの雰囲気を生かして、レイヤードに組み入れる手もあります。グレーを軸にたニュートラルな色使いだから、装いになじませやすくなっています。
天候や気温が定まらない今、ユーティリティー感の高いウエアは頼りがいがあります。ユニホームウエアでの経験値がおしゃれ服にも程よく武骨で、プロフェッショナルな雰囲気を漂わせていました。
