金木志穂デザイナーの「BASE MARK(ベース マーク)」が2022年8月31日、2023年春夏コレクションを東京コレクションで発表しました。ランウェイショー形式での披露です。
新感覚レイヤードが提案されました。全体にゆるっとしながらも、随所に知恵が発揮されたコレクションです。写真レンズの一種である「広角レンズ」の特徴をウエアに落とし込んでいます。テーマも「WIDE PICTURES」です。
Tシャツの襟元が伸びきって、横に歪んでいたり、ウエストが縦に大きく開いていたり。本来は隠れている空間があらわになったことに伴い、その空間を埋めるという重ね着を提案しました。新たなレイヤードの試みです。ロングトップスをチュニック風に着こなすメンズスタイリングも新しさを感じさせます。
わざと「隙間」をこしらえて、バランスを揺さぶり、空いたスペースから、別のウエアをのぞかせるという、ウィットに富んだ構成。フォルムのゆがみやアンバランス感がかえって抜け感をまとわせています。ニットをはじめ、異素材のミックスを仕掛けて、さらに表情を深くしていました。